ANA「農園プロジェクト」

「株式会社おてつたび」とのコラボ事業 農業の人手不足・魅力発信事業の紹介(愛媛県愛南町)

(1)おてつたびが取り組んでいる事業の紹介

 農林水産省の補助事業「農業の魅力発信支援事業」を活用して運営している『農業の魅力発信コンソーシアム』の一環として、株式会社おてつたびと連携し、職業としての農業の魅力を伝える「おてつたび」イベントを実施しました。この事業は、農業・農村の担い手となる人材を地域外から増やすため、実際に生産者として働く機会を提供し、農業の魅力や面白さ、課題を実感してもらうことを目的としています。

 この度、農業に関心を持ち、おてつたび先を探している方に対して『ANAトラベラーズダイナミックパッケージ割引クーポン』を提供することで、より参加しやすい仕組みとしています。

※おてつたびの詳細はこちらをご確認ください。

当記事では、数ある「おてつたび先」の中で、愛媛県愛南町にある「はなきファーム」でのおてつたびの様子をご紹介します。

(2)愛南町ってどこにあるの?

 愛南町は松山空港から車で約2時間半、愛媛県最南端の町です。有名な特産物といえば、カツオの水揚げ四国一、冬は牡蠣やブリ、カラフルな二枚貝ヒオウギ等の養殖も盛んな地域です。また、愛南ゴールド・美生柑・宇和ゴールド・ジューシーオレンジなど数多くの呼び名を持つ和製グレープフルーツ「河内晩柑」の生産量が日本一で、今回取材した「はなきファーム」さんでも沢山の河内晩柑が色づいていました。

 このように愛南町は「海の幸」「山の幸」が豊富で風光明媚な素敵な地域です!

(3)おてつたび先「はなきファーム」

 50年続く柑橘園地を引継ぎ、2018年より就農された善家ご夫妻と、神戸市出身で5年前に移住された元地域おこし協力隊員の中本さんを中心に「おてつたび」の受け入れをしており、今回の受け入れは6回目とのことです。「おてつたび」を受け入れしている背景に、「おてつたびをきっかけに愛南町に訪れて欲しい!そして愛南町が第二の故郷になってくれたら嬉しい!」という想いがあるとお話しされていました。

(笑顔が素敵な善家ご夫婦)

 はなきファームでは、河内晩柑やポンカンを中心に、複数の品種を取り扱っています。中でも、急峻かつ広大な河内晩柑の園地では、斜面いっぱいに黄色い景色が広がっており、オレンジ色が目に付く冬の愛媛とはまた違った風景に圧倒されました。

(遠くまで広がる河内晩柑畑の様子)

 善家ご夫妻は大の猫好きでもあり、農園のマスコットも猫をモチーフにしています🐈

農家の枠にとらわれず、加工品の開発・製造、農園でのキャンプやBBQ、農福連携の取組みといったチャレンジを通して、「愛南町」を盛り上げていきたいという想いが伝わってきました。

(はなきファームのポンカンジュース)

(4)参加者のご紹介

 今回「おてつたび」に参加された3名の方をご紹介します。今回の参加者は、バックグラウンドが様々な3名でしたが、同じ屋根の下に宿泊したことも相まって、すぐに打ち解けあい和気あいあいとおてつたびの活動に取り組んでいました。

(以下応募時のご本人「参加理由」より抜粋)

*北海道在住の方(おてつたび初参加)

 昨年末に現在勤めている会社を退職し、飲食店への転職を希望している。転職前に、食べ物のことについて知る機会や、一次産業に関わる機会が欲しいと思い、「おてつたび」に登録した。この機会を通じて、大好きな『料理』の根源にある『農業』『漁業』といった一次産業について少しでも詳しくなりたいと思っている。

*東京都在住の方(おてつたび経験者)

 農業に関わるようになって、農業が好きになり、農業関係で就職したい!と思うようになった。就活を始める前に、もう一度農業にふれる機会を設け、将来について考えたいと思い応募した。

*愛知県在住の方(おてつたび経験者)

 これまでもおてつたびの活動を通して受け入れ先の方の優しさにふれ、地域の魅力を知れた。戻って来たいと思える場所が日本にあることをとても嬉しく感じている。学生のうちに四国に行きたいという願望も、農家さんのお手伝いをしてみたいという夢も叶うこの機会に参加したいと思った。

(左から北海道在住、東京都在住、愛知県在住のご参加者の方々)

(5)収穫体験の様子

 今回のおてつたびは、冬の時期(1月頃)に旬を迎える「ポンカン」の収穫作業がメインでした。ただし天候の関係で収穫が行えない場合は、加工品などの準備作業からSNSの情報発信等、「はなきファーム」の一員として農園の皆さんと相談しながら、都度活動内容を決めている様子でした。

 また今回はクリスマスの時期を挟んでの体験(体験期間:12月21日〜27日)となっていたので、みかんの木に電飾をつける等、クリスマス感を参加者の皆さんで企画されて取り組まれていました🎄

【取材当日の作業】

 取材日はおてつたび4日目ということもあり、参加者の皆さんは、すっかり仲良くなった様子で、かなり慣れた手つきでポンカンの収穫をしていました🍊

<ポンカンの収穫作業>

 始めに枝を切って、その後、伸びている部分が他の果実を傷つけないように手元でポンカンのへたの部分を優しくカットする「2度切り」という方法で収穫されていました。

(始めに枝を切っている様子)

収穫したポンカンは一度自分の手元にあるカゴに入れます。

カゴがいっぱいになったらコンテナに移し替えるという流れになっています。

そして収穫作業を始めて1時間も経たないうちにコンテナ5ケースがポンカンでいっぱいになりました🍊ご参加された3名のうち2名はみかんの収穫自体初めてとのことでしたが、あまりの手際の良さに驚きました…!

収穫後は、はなきファーム善家ご夫妻のお家に移動して、夕食会がスタート!当日はクリスマスということもあり、クリスマスに因んだ豪華なディナーとなっていました🎄はなきファームの皆さんのおもてなしの心に、参加者の皆さんも思わずニッコリ!美味しいごはんを囲んで、終始笑いの絶えない賑やかな夕食会でした。

(6)参加者の皆さんにインタビュー🎤

<取材班>

(おてつたびがスタートして数日経ちましたが)実際に参加してみていかがでした?

<参加者>

(皆さん声を揃えて)期待以上でした!!!

Aさん:募集フォームの中に以前参加された方のレビューがあり、「もし応募を迷っていたら、迷わずここに応募ください!」のコメントに後押しされ応募しました。

Bさん:はなきファームの皆さんの人柄の良さもあり、単なるおてつたび報酬以上に「農家さんのために貢献したい」という気持ちで毎日活動しています。

Cさん:活動内容が毎日決まっているわけではなく、はなきファームの方々と相談したうえで、その日その日に自分が活動できることを実施するスタイルなのでほどよい自由度もあり、活動しやすいです。

<取材班> 

「おてつたび」に応募したきっかけはありますか?

<参加者>

Aさん:元々一人旅が好きで、農業にも興味があったため、どこかおてつたびに参加できる場所がないか探していて、タイミングよく見つけました。

Bさん:学生のうちに四国に行ってみたいという気持ちと、おてつたびで農家さんのお手伝いをしてみたいという気持ちがあり、その希望が叶うおてつたび先として魅力を感じて応募しました。

Cさん:転職前のタイミングで一次産業に関わる機会をできるだけ多く設けたいと思い「おてつたび先」を探していたところ、ANAトラベラーズクーポンを活用できる「おてつたび先」として「はなきファーム」を見つけたことがきっかけ。遠方出身者からすると「おてつたび先」までの移動や前後宿泊に対してサポートがあったことで決断することができました。

<取材班>

「おてつたび」に参加してみてよかったと思うことはありますか?

<参加者>

Aさん:活動の中で、その土地の文化や生活にふれることができ、自分の地域との違いを見つけることができて面白かったです。国内でも様々な文化の違いがあることを発見することで、逆に当たり前に感じていた地元の良さを見つけることができました!

Bさん:このおてつたびが無ければ知り合うことができなかった方々と出会うことができ、その人の繋がりがまさに「収穫」です。ご縁ですね。

Cさん:参加者は初めまして同士ですが、興味関心が似ていることもあり、すぐ仲良くなり毎日楽しく活動しています。Bさんと同じで、今回参加して皆さんに出会うことができて本当によかったと思っています。

<取材班>

最後になりますが、これからおてつたびを希望する皆さんに向けて、おてつたび先として「はなきファーム」をオススメしますか?

<参加者>

(皆さん声を揃えて)もちろんです!ぜひまた愛南町に来たいと思っています🍊

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