「ANAのワーケーション」推進

愛媛自然公園親子ワーケーション第2弾          ~子どもも大人も地域も嬉しい、新しい過ごし方~

愛媛県と広島県を結ぶ「しまなみ海道」に浮かぶ「大三島」で、       親子ワーケーション!

「親子ワーケーション」とは、親子で同じ土地を訪れ、親は子どもを預けて仕事を行う一方、子どもはその土地ならではの様々なアクティビティ体験や学びが得られる、新しい「ワーケーション」の形です。

8月に石鎚山を舞台に開催した第1弾に続き、「県内の豊かな自然公園の魅力を知って欲しい」愛媛県と、「普段できない自然体験を満喫したい、平日に親が仕事を持っていけたら行きやすい」と考える親子、双方のニーズを汲み取った愛媛自然公園ワーケーションを、今回は瀬戸内海国立公園の大三島を舞台に開催しました。

ありがたいことに、前回同様、今回も天候に恵まれ、参加者の笑顔をたくさん見ることができた4日間となりました。

具体的にどのように親子で過ごしたのか、写真と共にお届けします!

親子ワーケーション、4日間のダイジェスト

初日:「勤労感謝の日」からスタート。午後は親子で瀬戸内をクルージング

初日は、瀬戸内海の魅力を海上から感じてもらうべく、到着すぐに「来島観光観潮船」へ乗船。

潮の関係で期待していた渦は見られませんでしたが、今治市が誇る造船業のダイナミックさを真横で見たり、しまなみ海道にかかる橋を下から見上げたりすることができる貴重な機会となりました。

夜は一棟貸しもできる宿泊先の「オオミシマスペース」で交流会を実施。

施設のオーナーである増田さんご家族との交流や地元の食材だけで作られたケータリング料理など、大変満足度が高く、子どもも大人もあっという間に打ち解けていました。

2日目:大人は隣のコワーキングでお仕事。子どもは「しまなみ野外学校」へ。

「オオミシマスペース」の隣にあるコワーキング施設「KOYA」は、エンジニアであるオーナーの増田さんのこだわりが感じられる仕事がしやすい環境。大人は1日中集中して仕事をしていました。

一方、子どもたちは大三島で一番高い山「鷲ヶ頭山」へ。

標高436mの山道は、アップダウンが多く、岩を登る道もあり、小学生にはチャレンジングな場所。にもかかわらず、弱音を一切吐かずに頂上まで登りきりました!

3日目:しまなみ海道を親子でサイクリング

しまなみ海道といえば、サイクリング。

自転車を乗れるようになる小学生にぴったりのアクティビティだと思ったのですが、「愛媛で自転車に乗るから練習した」という小学低学年の女の子が1人参加。初めての長距離デビューがしまなみ海道になり、本人にとっても家族にとっても思い出に残る体験となったようでした。

普段自転車に乗り慣れている子どもたちにとっても、初めて20キロ以上のサイクリングに挑戦する機会になったとのこと。

自転車に乗るたびにしまなみ海道を思い出してもらいたいと願うばかりです。

4日目:最終日は「みかん狩り」。段ボールに詰めて自宅へ発送

愛媛と言えば柑橘!ということで、最終日には「みかん狩り」を家族で体験。

滞在先のWAKKAが提供している収穫プログラムを利用しました。1人1袋配られるのですが、あまりのみかんの美味しさに、全員追加で袋を購入。大きな段ボールに詰めて自宅へ発送する家族もいました。

今回の参加者は、子どもの年齢が近かったこともあり、自然体験などで交流を深め、プログラム終了後も会う約束をするなど、親子ワーケーションを通じて新たな交友関係も生まれたようです。

柔軟な働き方が、家族の過ごし方・地域との関わり方を変えていく

今年度2回愛媛県で開催した親子ワーケーションですが、コロナ禍を機に「柔軟な働き方」が浸透したのか、第1弾と同じく、参加してくださった大人(親)は皆さん会社員の方々でした。参加形態については、会社のワーケーション制度や柔軟な働き方の制度を利用して参加された方が半数以上。また、今回を機に初めて愛媛に来た方が半数以上だったのも驚きでした。

親が柔軟に働けるようになることで、子どもは新しい体験を通して成長する機会や、家族の思い出を増やすことができるといったメリットがあること。加えて、受け入れ側の地域にとっては、繁忙期以外の時期にも来訪してもらえる「きっかけ」になること。親子ワーケーションは、子どもも大人も地域も嬉しい「新しい過ごし方」だと改めて実感しました。


(執筆)児玉真悠子

ダイヤモンド社などでの書籍編集者を経て、2014年にフリーランスの編集&ライターとして独立。以降、子どもの長期休暇中に、自身の仕事を旅先に持っていく生活へ。各自治体の発信業務に関わる中で、「地域・大人・子ども」にとって三方良しの親子ワーケーションの可能性を感じ、株式会社ソトエを創業。

現在、ワーケーション推進のための発信事業及び、親子ワーケーションの企画運営や情報サイト「親子deワーケーション」の運営を通じて、仕事と子育てをどちらも大事にできる暮らし方を普及すべく邁進中。


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